寿司屋で泥酔のあげく「お前の握り方はなんだ」と言ってカウンターを乗り越えて寿司を握ったこともある伝説のパンクバンドINUをはじめとするバンドで歌ってるミュージシャンであり、芥川賞作家でもある町田康さん。ところが数年前で酒をやめてしまった。愕然とした。ベロベロ酔っ払ったまま死んでほしいと勝手に思っていた人だからだ。酒をやめるミュージシャンはあかん。夭折したミュージシャンはもはや言葉がないがある程度長生きしたミュージシャンがあのルーリードさえも酒をやめるのが許せなかったというか今でも許してない。かつてのロック・ジャズミュージシャンは酒とクスリか殴られて野垂れ死にだろ!というのが若い俺の考えだった。
ところが。町田康さんの最近のワークの斬新さと完成度が半端ない。小説をはじめ山頭火とか古事記の口訳とか。むむむ。これはマジで酒は邪魔なのではないか? 40歳くらいまでヘビースモーカーだった俺だがある日タバコは単なる邪魔だと気づいてやめて正解どころかもはや吸ってる記憶はなかったことになってる。酒もそうなのか?
一方で「今夜、すべてのバーで」でアル中ファンタジーを確立し、「永遠も半ばを過ぎて」などの名作を産み出した中島らもさんは死ぬまで酒を飲んだ。しかも酔っ払って階段から転落死だ。これが俺の望んだ人生じゃないのか??
悩んだポンコツビビリのチキン野郎の俺の結論は、
『酒はやめないが適度にする』

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